The 25th Jellicle

ロンドン・オリジナル・キャスト盤



《CAST (in amphibolical order)
ALONZO Roland Alexander
ASPARAGUS Stephen Tate
BOMBALURINA Geraldine Gardner
BUSTOPHER Brian Blessed
CARBUCKETTY David Baxter
CASSANDRA Seeta Indrani
CORICOPAT Donald Waugh
DEMETER Sharon Lee-Hill
DEUTERONOMY Brian Blessed
GEORGE John Chester
GRIZABELLA Elaine Paige
JELLYLORUM Susan Jane Tanner
JENNYANYDOTS Myra Sands
JEMIMA Sarah Brightman
MUNGOJERRIE John Thornton
MUNKUSTRAP Jeff Shankly
QUAXO(MISTOFFELEES) Wayne Sleep
RUMPLETEAZER Bonnie Langford
RUM TUM TUGGER Paul Nicholas
SKIMBLESHANKS Kenn Wells
TANTOMILE Femi Taylor
VICTORIA Finola Hughes
 
THE KITTENS Peter Barry
Julie Edmett
Anita Pashley
Steven Wayne
 
THE CATS CHORUS Jeni Evans
Nick Hamilton
Stephen Hill
Nicola Kimber

「THE CATS CHORUS」はともかく、「THE KITTENS」はどういう役割なんだろうか……。(謎)



登場猫の名前について

ミストフェリーズ:

綴りが「MISTOFFELEES」だったり「MISTOFFOLEES」だったり、表記が統一されてません。
訳詞では「ミストフォリーズ」と表記されてます。

ランペルティーザ:

綴りが「RUMPELTEAZER」だったり「RUMPLETEAZER」だったり、表記が統一されてません。
これは四季猫でも言えることですが……。
訳詞では「ランプルティーザー」と表記されてます。



ACT 1
"WHEN CATS ARE MADDENED BY MIDNIGHT DANCE"

OVERTURE
 オーヴァーチュアー

PROLOGUE: JELLICLE SONGS FOR JELLICLE CATS
 プロローグ:ジェリクル・キャットの歌

THE NAMING OF CATS
 猫に名前をつける

「家族が毎日使う名前」
 → PETER AUGUSTUS ALONZO JAMES VICTOR JONATHAN GEORGE BILL BAILEY
 (家族が毎日使う名前で挙げられてしまったアロンゾやジョージの立場って……)
「もっと耳ざわりのよい、変わった素敵な名前」
 → PLATO ADMETUS ELECTRA DEMETER
「独特の、もっと威厳のある名前」
 → MUNKUSTRAP QUAXO CORICOPAT BOMBALURINA JELLYLORUM

THE INVITATIN TO THE JELLICLE BALL
 ジェリクル・パーティーにようこそ

THE OLD GUMBIE CAT
 おばさん猫のガンビー・キャット

歌うのはジェニエニドッツ、クァックソー(ミストフォリーズ)、ジェリーロラム、ボンバルリーナです。
四季猫ならマンカストラップが歌うパートを、クァックソー(ミストフォリーズ)が歌ってます。
そして3ガールズではなく、ジェリーロラムとボンバルリーナの2ガールズです。

原詩が全て曲に盛り込まれているので長いです。
1番から3番まであります。(四季猫で歌われているのは、原詩の1節目と3節目)

3番の「♪HER NAME IS JENNYANYDOTS♪」のジェニエニドッツの名前の部分を、2ガールズが歌っています。

「♪For, She's a jolly good fellow ! (素晴らしいおばさん万歳)♪」の前に、「おばさんのために万歳三唱しよう 秩序立った家庭はおばさんのおかげ 万歳! 万歳! 万歳!」といった内容のコーラスが入ってます。
四季猫には無い部分です。

THE RUM TUM TUGGER
 ラム・タム・タガー

「♪RUM TUM TUGGER IS A TERRIBLE BORE (ラム・タム・タガー こいつはやっかい)♪」のパートが男声ソロです。

GRIZABELLA
 グリザベラ

歌うのはグリザベラ、ボンバルリーナ、ディミータです。

曲の構成が違います。
この時点では「♪盛り場をうろつく…♪」の部分が歌われず、グリザベラのソロの後は「♪グリザベラはグラマーキャット♪」の部分に続きます。

BUSTOPHER JONES
 バストファー・ジョーンズ

バストファージョーンズを演じるのは、アスパラガス役の人ではなく、オールドデュトロノミー役の人です。

3ガールズはジェニエニドッツ、ジェリーロラム、ボンバルリーナの3匹です。

MUNGOJERRIE AND RUMPLETEAZER
 マンゴジェリーとランプルティーザー

マイナーバージョンです。

OLD DEUTERONOMY
 長老猫、デュータロノミー

歌うのはクァックソー(ミストフォリーズ)、マンカストラップ、ジョージです。(オールドデュータロノミー除く)
コーラス以外の重唱は無く、3匹ともソロのみです。

原詩のほぼ全てが曲に盛り込まれているので長いです。

「YES」と「NO」の歌詞の順番が、原詩と逆になってます。(四季猫なら「♪生きる喜び♪」の部分)   原詩「NO!...YES!...HO!...HI!...OH MY EYE!」
 →ロンドンCD「♪YES!...NO!...HO!...HI!...OH MY EYE!♪」

THE JELLICLE BALL
 ジェリクル・パーティー

全体的にテンポが早く、曲の構成も違います。
四季猫で言えば、ミストフェリーズとボンバルリーナが踊るところ、タンブルブルータスとカッサンドラのタイヤの上でのアダージョのところ、ランパスキャットとボンバルリーナが踊り出すところがありません。

GRIZABELLA, THE GLAMOUR CAT
 グラマー猫、グリザベラ

ここで初めて「♪盛り場をうろつく…♪」の部分が歌われます。歌うのはディミータです。
「♪グリザベラはグラマーキャット♪」の部分は、全員のコーラスです。

MEMORY
 メモリー


ACT 2
"WHY WILL THE SUMMER DAY DELAY -- WHEN WILL TIME FLOW AWAY"

THE MOMENTS OF HAPPINESS
 しあわせの時

メモリー部分を歌うのはジェミマです。

GUS: THE THEATRE CAT
 役者猫のガス(アスパラガス)

GROWLTIGER'S LAST STAND including "THE BALLAD OF BILLY McCAW"
 グロウルタイガー、背水の陣/ビリー・マッコーのバラード

グロールタイガーの部下のうち2匹には「グランバスキン」と「タンブルブルータス」という名前があります。
グランバスキンをマンカストラップが演じ、甲板長のタンブルブルータスをアロンゾが演じてます。
(タンブルブルータスという名前は劇中劇での役名)

名無しのクリューは、クァックソー(ミストフォリーズ)、スキンブルシャンクス、ジョージです。

サイアミーズ隊長のギルバートをコリコパットが演じてます。
(ギルバートという名前は劇中劇での役名)

隊長のギルバートとは別に、「サイアミーズ・アクロバット」という役があり、カーバケッティが演じてます。

サイアミーズのメンバーは、マンゴジェリー、タントミール、ランプルティーザー、タガー、ボンバルリーナ、ジェニエニドッツ、ヴィクトリア、ディミータ、カッサンドラ、ジェミマです。

四季猫ならクリューが歌う部分を、一部、サイアミーズが歌っているようです。

グロールタイガーとグリドルボーンの「♪キ・エ・ラ♪」「♪ミ・アモーレ♪」「♪ソノ・クゥイ♪」のアリアが無く、代わりに『ビリー・マッコーのバラード』という曲が入ってます。(舞台はどういう状況になってるんだろうか)
ちなみに「ビリー・マッコー」とはオウムの名前です。(なんでオウム……?)

ギルバートが率いるサイアミーズの中には、シャム猫の他にモンゴルの大集団と中国猫も居ます。

殺陣シーンは完全にカットされていて、「♪グロールタイガー刃のうずに囲まれた♪」のあとはすぐに「♪追いつめられて後ずさり♪」に続きます。

グロールタイガーが身投げした時の水音が入ってます。

SKIMBLESHANKS
 鉄道猫、スキンブルシャンクス

冒頭の「♪SKIMBLESHANKS, THE RAILWAY CAT♪」を歌うのは、ランプルティーザーです。(たぶん)
彼女の声はコーラス部分でもよく聞こえてきます。

ところどころ、スキンブルシャンクス以外の猫にもソロパートがあります。

MACAVITY
 不思議猫、マキャヴィティ

マキャヴィティを演じるのは、マンゴジェリー役の人です。(驚愕)
(小者呼ばわりされるマンゴジェリーとマキャヴィティを同じ人が演じるというのは、面白いキャスティングですね)

「小者」としてあげられるのは、マンゴジェリー、ランプルティーザー、グリドルボーンの3匹です。

コーラスは女声のみです。

『マキャヴィティとの闘い』は、偽デュト登場あたりが入ってます。

MR. MISTOFFELEES
 魔術師猫、ミストフォリーズ氏

このナンバーでのみ、クァックソーはミストフォリーズと呼ばれてます。
「Quaxo, otherwise known as Mr. Mistoffolees (クアックソー、別名ミストフォリーズ氏)」と説明されてます。

最初から最後までタガーが全部歌います。

四季猫でいうダンスセクションにあたるメロディーがありません。
……が、ミストフォリーズはマジックを披露しまくっているらしく、歓声や拍手の音が入ってます。
タガーも歌詞とは別に、「MARVELOUS!」とか何とか、かなりの歓声をあげてます。

MEMORY
 メモリー

歌うのはジェミマとグリザベラです。

「♪木漏れ陽は輝き…♪」の部分が無く、ジェミマのパートは冒頭のみです。
なので、グリザベラとジェミマのデュエットがありません。

THE JOURNEY TO THE HEAVISIDE LAYER
 ヘヴィサイド・レイヤーを目指して(天上への旅立ち)

天上へは光浴びて行くのではなく、ラッセルホテルを越えて行きます。
(※ラッセルホテル:大英博物館近くの静かな環境に建つロンドンの歴史的ホテル)

THE AD-DRESSING OF CATS
 猫の宣言




全てのCATSの原点となるロンドンCATS。
それなのに、何故ランパスナンバーが入っていないのかと。
初演時には無かったんでしょうか。
マンペルナンバーも、後にマイナーバージョンからメジャーバージョンに変わったらしいですし。
グリザベラが関わる全ての曲(ジェリクルソング除く)が他とはかなり変わった構成になっていたり、このCDでしか聴けない『ビリー・マッコーのバラード』が入っていたり、原点ではあるけど、異色のCDと言えるかもしれません。

余談ですが、ミストナンバーをイヤホンで聴く度に、冒頭のタガーのセリフにゾクゾクッとしてしまいます。(←)

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