エビータ | 秋夢子 | ||
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チェ | 芝清道 | ||
ペロン | 佐野正幸 | ||
マガルディ | 渋谷智也 | ||
ミストレス | 高木美果 | ||
【男性アンサンブル】 | |||
菊池正 | 玉真義雄 | 平山信二 | 神永東吾 |
田島康成 | 佐久間仁 | 真田司 | 朝隈濯朗 |
中村厳 | 浜名正義 | 石野喜一 | 小野功司 |
光山優哉 | 大森瑞樹 | 渡久山慶 | 岩城雄太 |
【女性アンサンブル】 | |||
大村奈央 | 真優香 | 平田曜子 | 荒木美保 |
大橋里砂 | 加藤あゆ美 | 団こと葉 | 桜野あら |
小川飛鳥 | 菜月ちな | 山本志織 | 宝生慧 |
大槻純子 | 木許由梨 |
全体の流れは、以下の通り。
1)舞台監督の村井力さんからご挨拶と、今回の公演の舞台セット・演出の説明。
2)その後、グループごとに舞台を自由見学。
3)順番待ちの間、客席では質問コーナーが同時進行。
最初の舞台監督さんの説明と、質問コーナーの内容には結構繋がりがあったので、一緒にまとめます。
今回の公演は、全国公演用のセットを使用。
ただし、照明や幕など吊り物の一部は、ステイ公演用のものを使っている。
ステイ公演と違って、舞台の真ん中が盆になっていない。
舞台の傾斜は5度。
ちなみに『JCSエルサ』は7度で、最大傾斜部分は10度。
椅子やテーブルは、特に脚を傾斜には合わせているわけではなく、普通のものに脚の裏に滑り止めを付けているだけ。
『グッドナイト・サンキュー皆さん』の回転ドアは、ステイ公演では奈落からせり上がるようになっているが、全国公演では、奈落の無い劇場にも対応するため、キャスター付きで舞台上手から押して出すようになっている。
キャスターには、転がる方向が自在のものと、一定方向にしか転がらないものを使用。
2種類を使い分けることで、傾斜舞台で滑らずストップさせるブレーキの役割を果たしている。
回転してドアが変わる度に、ドアや周りの装飾が豪華になり、エバが男を踏み台にのし上がって行く過程を表している。
回転ドアの中には黒いカーテンが斜めに掛けられていて、後ろ(スタンバイしてる人)が見えないようになっている。
(最後に男達がドアから一斉に出てくるところ、全員が中でスタンバイしてるようなことを言われたけど、『CFY』の「ハイ! ボビー!」と同じような仕掛けなんじゃないかなぁと思ったり)
後ろの2つのウォールは、上手・下手それぞれ舞台スタッフ2人ずつによる手動。
ステイ公演ではレールの上をキャスターで動かすが、全国公演ではレールを使わず、キャスターだけで動かす。
素材はベニヤで、表面をウレタン加工。
ステイ公演と比べて軽量化されているので、1人で動かすことも可能。
レリーフはアルゼンチンの街並を表している。
『カサ・ロサーダのバルコニーで / 共にいてアルゼンチーナ』のバルコニーも手動。
舞台スタッフ2人がワイヤーを回している。
ステイ公演ではエバの他にペロンともう1人政治家(?)がバルコニーに乗るが、全国公演ではエバのみ。
頑丈に作られてはいるが、結構揺れて危険なので、上演前には舞台スタッフが毎回確認している。
このバルコニーが客席にせり出すことで、観客もアルゼンチン市民になるという演出。
床に仕込んである照明にはLEDを使用。
1マスに30本くらい仕込まれていて、全部で700本くらい。
特に『虹の如くに』と『虹の歴訪』での虹や国旗の表現は見所。
7年前(リニューアル前)は、黒を基調にパネルを使用した全体的に四角い舞台だった。
現在の白を基調とした丸い舞台とは対照的。
円形に特に意味はない。
『ニュー・アルゼンチーナ』のプラカードは、'10年1月の自由劇場での再演の際に、「シンプルに戻そう」ということで、スペイン語から日本語になった。
日本の政治の話題を絡ませる案もあり、実際にプラカードを作って稽古をしてみたが、『エビータ』の世界には合わなかったため、この案は取りやめになった。
『レクイエム』と『サンタ・エビータ』の、役者たちが持ってるロウソクは本物。
消えにくいようにガラスの筒で覆い、筒の下から空気が入るようになっている。
『レクイエム』の棺(含む人形)は、2人でも持てる重さで、40~50kgくらい。
『虹の歴訪』で使用している映像は本物で、海外の関係機関から取り寄せて編集したもの。
リニューアル前は映像ではなくスライドだった。
(開幕まであまり日が無い状況で、スライドから映像への変更が決定したので大変だったとか)
エバ以外の衣裳は、森英恵のデザインではなく、四季のスタッフによるデザイン。
エバの衣裳は10くらい。全部では150くらい。
『星降る今宵に』や『エバ最後の放送』で使われるマイクは、あくまで小道具なのでマイクの機能は無い。
最後の『エバのラメント』の花びらは、大きなトンボで舞台後ろへ落とす。
残ってしまったものは、役者に拾ってもらう。
歌い出しのきっかけは、音響ブースで緑と赤のライトを使って指示。
舞台監督さんが好きなシーンは『金はでてゆく 湯水のように』と、『飛躍に向かって』から『エリートのゲーム』への舞台転換。
ドキドキ・ハラハラするシーンは『グッドナイト・サンキュー皆さん』の回転ドアと、『カサ・ロサーダのバルコニーで / 共にいてアルゼンチーナ』のバルコニー。
照明さんのおススメの座席は、照明効果がよく分かる2階席センターブロック。
好きなシーンは『レクイエム』。
実際に舞台に上がってみたら、5度の傾斜はすごかった。
舞台奥へ行くのは「登る」感覚に近い。
役者の皆さん、何でこんな場所であんなにガンガン踊れるんだ。
回転ドアの中は、黒いカーテンが真ん中でクロスするようにかけられてた。
各ドアの脇には、そのドアから登場する時に履く靴が置いてあった。
「これ、秋さんが実際に履いてた靴ですか!?」と言って、靴のニオイを嗅いでるお客さん(女性)が居て、舞台スタッフさんが大ウケしてた。(笑)
ウォールの裏側に回ってみると、重厚な見た目とは裏腹に、本当にベニヤ作りで薄いものだった。
「こんなんじゃ壁には上れないわな」と納得。(階段は完全に飾り状態)
足下には、シーンごとのウォールを動かす位置を示すバミリがたくさん貼ってあった。結構細かい。
ウォールの裏には動かす際の注意書きなんかも貼ってあった。
ウォールを動かした時に出来る、袖の隙間を埋めるための台(?)のところにスタッフさんがいらっしゃったので、「その台も手動なんですか?」と聞いてみたら、「そうです。手動です。ウォールの動きに合わせて動かします。落ちたら危ないですから」とのこと。
『星降る今宵に』で使われる酒瓶やグラス。(@下手袖)
瓶は割れにくいように透明のビニールテープでグルグル巻きされてた。
即行で『CFY』の酒瓶を思い出した。(←)
グラスはプラスチック製で、シェーカーは本物。
早替え部屋。(@下手袖)
エバの白いドレスが展示されてた。
そのそばには『チャリティ・コンサート』で着ていた毛皮がハンガーにかけられてた。
同伴した友人が、それを見て「ザングラーさん(@CFY)っぽい」と。
言われてみればホントだ! 確かにザングラーさんっぽい!(笑)
……もうザングラーさんの毛皮にしか見えない。丈が違うけど。
ミストレスのスーツケース。(@下手袖)
スーツケースと雑誌と人形と……他にも何かあったはずだけど忘れてしまった。(曖昧な記憶)
雑誌は情報誌だかファッション誌だか、女性向きのもの。
そんな雑誌を見てる割りに、人形はかなり子供向けなデザイン。
ミストレスってどういうキャラ設定なの。
手持ちではなく設置用のロウソク。(@下手袖)
ちょうどスタッフさんがそばにいらっしゃったので、「役者さんの手持ちのロウソクは本物だそうですが、そのロウソクは電気ですよね?」と聞いてみたら、「そうです。ロウソクの先端に小さな電球が仕込んであります」とのこと。
そりゃそうだよな。これだけの数、1つずつ火をつけてる暇なんか無いよな。
懐中時計、新聞、軍人たちが踏み台にしてた白い台、プラカードとかも下手袖に置いてあった。
他にも色々置いてあったんだろうけど、とりあえず記憶に残ってるのはこれだけ。
棺の中の人形。(@上手袖)
(エバ役だった)野村玲子さんに似せて作ってあるとのこと。
ビックリするくらいそっくりで、ものっそいリアル。
ちょっと怖い……。
上手袖は時間切れでほとんど見れなかった……。orz
今回の公演が全国公演仕様と知った時は、ちょっとショックでした。
どうりで石畳は狭いし、石段は無いし、盆は回らないし、壁に上らないわけです。
あの傾斜のある盆を使った演出が面白かったのになぁ……。
どうして全国公演仕様にする必要があったんでしょうか。
全体的には悪くはなかったのに、何かモヤモヤ感が残る今回の京都『エビータ』でした。
やっぱりステイ公演仕様で観たかったなぁぁ。
以上、お読み頂きありがとうございました。