The 25th Jellicle

サウンド・オブ・ミュージック『バックステージツアー』

2010年12月22日(水) ソワレ 四季劇場[秋]

役者さんたちが一切関与しないイベントなため、当日のキャスト表は割愛します。



全体の流れは、以下の通り。

1)舞台監督の嶽本さんからご挨拶と、簡単に舞台セット・演出の説明。
2)その後、グループごとに舞台を見学。
  見学エリアは、舞台、上手袖、下手袖の3ヶ所。
3)順番待ちの間、客席では質問コーナーが同時進行。

最初の舞台監督さんの説明と質問コーナーの内容は、一緒にまとめます。
また、バックステージツアー用のMAPが配布されましたので、簡単に描き直してみました。

↓クリックで拡大MAP (別窓)
『SOM』バックステージツアーMAP

舞台見学

★ 舞台

★ 上手袖

舞台裏を通って、下手袖へ移動。
ちなみに舞台裏にある早替え小屋は、子どもたちの早替え小屋。

★ 下手袖

舞台見学は、各エリアとも[スタッフさんからの説明]→[自由見学]という流れだったんだけど、どのエリアもほとんど自由見学する時間がなかった。
スタッフさんの説明は有り難いけど、もうちょっと自由に見て回れる時間も欲しかったなぁ。

舞台監督さんの説明 / 質問コーナー

※ メモに残っていることのみ。順不同。

スタッフは、舞台12人、音響3人、照明4人、衣裳2人。
他演目のスタッフもだいたい20~30人なので、平均的な人数。
ちなみに『LK』は平均より多めとのこと。

観客に裏方の存在を気付かれる(気にされる)ようでは、スタッフとしてダメ。

『SOM』は他演目と比べて手動の舞台装置が多い方。

舞台稽古の期間は2週間弱。
通し稽古は5日目以降。
子役が3チームあったので、他演目より長め。
スタッフ的には、通し稽古3回くらいで流れをつかむ。

失敗談。
ハウスフラッツの最下手の扉の鍵を、裏表間違えて掛けてしまったことがある。
フランツ役者さんが、外側(庭)から扉を開けなければいけないのに、開けられないという事態に。
その時は、フランツ役者さんが機転を利かせて、先に隣の扉を開けて中に入り、内側(屋敷内)から開けてこと無きを得た。

照明・音響の大きな失敗は無いが、トラブルとしてならある。
機械制御は便利な反面、トラブルで停止してしまうと大変。

パーティーのガヤは、特に決まってなくて適当。
役者さんたちのアドリブに任せている。

学校の教室とか、狭い場所で芝居をする際に遠近感を出す方法。
袖パネル(に相当するもの)の奥行きの間隔を、奥に行くほど狭くなるように配置すると、実際より奥行きがあるように見せることが出来る。(この方法は『LK』の袖パネルで使用)
また、教室(会場)内を暗幕などで全部真っ黒にする。
その際、暗幕にはライトを当てないように。
真っ黒にすることで、無限の闇となる。(この方法は『ハムレット』の舞台演出で利用)

舞台監督の醍醐味(?)は、緞帳を上げて、下ろすこと。
特に、無事に上演して下ろすことが大切。



京都劇場以外の劇場でのバックステージツアーは初めてだったので(通常の劇場の舞台とは構造が異なった五反田キャッツシアターを除く)、四季劇場[秋]の舞台天井の高さ、舞台袖や舞台裏の広さにビックリでした。
特に舞台裏、ホリゾント幕の裏にあんなに広いスペースがあろうとは!
京都劇場のバックステージツアーでは、ホリゾント幕の裏にスペースがあるのを見たことがありません。通路さえも。
そのバックステージツアーで、スタッフさんがよく「京都劇場は舞台袖が狭いし、舞台の奥行きもあまり無い」と仰っていたのが、よく分かりました。
そりゃあ、この四季劇場[秋]を思えば、京都劇場は狭いでしょうよ。
『夢醒め』の遊園地シーンで奥にシーソーが無いのも、『CFY』のランクの店を袖に入れるためにセットを分割したというのも、全て納得です。

何だか「『SOM』の」バックステージよりも、「四季劇場[秋]の」バックステージに「ほげ~~~」と感心し、驚いたバックステージツアーでした。(決して『SOM』のバックステージがつまんなかったわけではありません)
あと、舞台監督卓にあった仮面ライダー系のフィギュアのインパクトが大きかったです。(笑)



以上、お読み頂きありがとうございました。

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